『ふたりはプリキュア』 第15話 「メッチャ危ない家族旅行」レビュー

今回は書きたいことがやけに多く、どこから手をつければいいのか良くわからないので、時系列を追ってレビュー。


アバンタイトルでの志穂・莉奈コンビの「雪城さんて不思議よねぇ〜」のシーン。
自分の親友であるなぎさと名前で呼び合う仲になっている彼女なのに、志穂・莉奈コンビの中では未だにそこは一線引いた存在として彼女を見ているんですね。
ほのかタンもいつもの淡々としたマイペースぶり。
志穂・莉奈コンビとほのかタンがLOVELOVEになるエピソードはいつ出てくるのでしょうか?
いきなり仲良くなってんのはカンベンなw


旅館でついに初顔合わせの美墨家と雪城家。
お互いのご両親(方や祖母)の紹介も終わったということで、「あとは若い二人だけでお話を…(*´д`*)ハァハァ」なんて言ってたら二人だけで誰もいない島へ向かってしまうなんて!
そりゃパパンもママンも心配しますって!(違)


ちなみにここのシーンではほのかおばあちゃまの「良くお話は聞いております」って言葉に反応。
ほのかタンは普段からなぎさタンの何を話しているのディスカー!(*´д`*)ハァハァ
あんなことッスか!こんなことッスか!いやんもうエッチ!(←阿呆)


なぎさパパに寒いダジャレ・スキーの新設定。
あ〜今後の話で生かすところがあるといいですなぁ…


あと、自分にショタ属性は無いのに最近亮太くんがメチャメチャ可愛く思えるのですが何故ですか?(´Д`;)
これは嫌味の無い弟キャラとして描かれているからだろうか。
得てしてこの手の作品だと弟キャラはどーでもいい存在に成りかねず、ウザイ存在にしかならないのですが、水族館の話に始まり今回の話といい、なかなか良いポジションをキープしております。
是非ともなぎさタンの兄弟愛方面(の話)での起爆剤(キーパーソン)として今後も頑張っていただきたいものです。


あ、そういう意味ではなぎさパパには“親子愛”の方面で頑張っていただきたし。
もちろんママもね!


前回「ポイズニー姉さんの性格設定が〜」見たいな事を書きましたが、やっぱり先週はスタッフのミスだったのか、無理やりシリアスに持って行こうとしてしくったのか、今週は元の性格に戻っておりましたね。
おかげですごくいい味出していたと思います。
引き戸を開けると中に居てみたり、女中さん(名前は「ポイ子さん」でいいのか?)に変装して
様子をうかがってみたり。
これでなきゃもう姉さんじゃありませんよ!
ポイズニー姉さん万歳!ヽ(´▽`)ノ


まぁ姉さん主導で行われている「プリズムストーン奪取作戦」のヤマ場(つまりポイズニー編の最後)をこの性格設定を生かしたまま終えることは難しいとは思うので、せめてそれまでは楽しませていただきたいなぁと思っております。


いまちょっと思ったが「ポイ子さん」と書くよりも「ぽい子さん」と書くほうがなんか萌えるなw
オイラは「ぽい子さん」でいこう。


オムプに懐石料理を出してもらった時のメップルとミップルのリアクションも実に子供受けするいい感じ。
結構元から子供に人気がある(らしい)のだが、今回納得。
自分も最近はミップルがメチャクチャ可愛く思えてきているので是非とも出番の増量をお願いしたいことこの上なし。


なぎさタンとほのかタンの秘密のお話(ひびき島に行こうって話)を何事も無く近くで聞いている亮太くん。
そのストーカーっぷりに万歳!
そしてここから先は脳内でとんでもない想像をしてしまったので割愛。
プリキュアのエロ同人読みすぎだな、こりゃ(爆)


さてさてBパート。
ここでは細かいところで二つほどツッコミが…


二人が島にたどり着いて、いよいよポイズニー姉さんの作戦開始!
と思いきや、今回もただ襲うだけ…_| ̄|○


ポイズニー姉さん=幻惑作戦」という印象があるだけに、「力押しでプリズムストーン奪取を試みるというのはどうなの?」と非常に思う次第でありまして。
これじゃゲキちゃん(←ゲキドラーゴのことね)と何にも変わらなくて、姉さんの魅力は半減どころか70%ダウンですよ。


あとザケンナーに襲われた時のメップルの一言。
「早くここから(島から?)逃げるメポ〜!」(だったっけな?)


…って何故に逃げる必要があるのディスカー!?(・ω・ )


別に変身してその場で戦えばいいことじゃないですか?
他に戦いに巻き込むような一般人もいないし。(なぎさパパは戦いの現場に飛び込んできたのだからカウントせず)
ここから離れて本土(?)に行った方が余程危ないって。
「体制を立て直して」って意味に取るのならいいかも知れんが、ちょっとメップルテンパり過ぎ。


そしてプリキュアの真骨頂のバトルシーンですが、今回はとても良かったです。
GOOD JOB !
気持ち時間は短く思いましたが、ここ最近の中では全然OKでしょう。
っていうかせめて毎回このぐらいはやって欲しいというのが本音だったりしますが。


“バロムクロス(仮)”は新必殺技の前振りじゃなく、お互いにぶつけ合うように投げられたのをかわしつつ、その力で反撃するというシーンを切り取ったものでしたね。
クルクルランド(FC)」を思い出したのは内緒w


あと見所はホワイトの“真剣白羽取り”!
あの太刀を取った瞬間に「おおぅ!」と視聴者に思わせておき、でも実は「後ろの方で木に刺さっていて押さえきれていたんだよ」ってところでガックシ&笑い。


人によっては「きちんと受け止めた方がカッコ良かった!」と思う人もいるかと思いますが、こんな演出もいいんじゃないですか。
実際ホワイトはちゃんと止められると思いますし。


んで、今回の止めはレインボーセラピーなわけですが。
途中入った“笛の音”はどう解釈しておけば良いのだろうか?
ただ過去の伝説の娘が二人を助けるために吹いたという解釈のみでいいのだろうか?
まぁここら辺は後述。


んで、バトル後のほのかおばあちゃまのお言葉。


…もうバレバレじゃないッスかー!ヽ(´Д`;)ノ


でも、なぎさとほのかはその言葉を“ふたりだけで島に渡ったことが無茶(無理)なこと”と受け止めているのでまったく気付かず。
ここは実に上手いセリフ回しと演出でした。
ほのかおばあちゃまにはこういう風にさりげなく演技していってもらいたいです。


ただ今回残念だった点としては、「家族旅行」とサブタイトルを題している割には“家族自体”が事件(戦い)に巻き込まれなかったことが挙げられます。


娘を思う親の愛(家族愛)というものは描いていたと思うので悪くはないんだけれども、ここ数話、ドツクゾーンの魔の手がなぎさとほのかの身近に迫ってきているという流れなわけで、12話はほのかおばあちゃま、13話は学園(行事)、14話はクラスメイトが戦いに巻き込まれていっていて、今回のサブタイトル「メッチャ危ない家族旅行」
こうなれば「ついに家族が標的に!」と期待するのは至極当然なわけでして…
そういうところではちょっと肩透かしをくらったかな〜と。


で、これは邪推だと思うのですが、ここ最近(というか結構最初から)のプリキュアは、お話の核になる部分(つまりネタ振り)は的確に突いてきているのだが、それを練りこんで昇華するだけの製作時間、特に脚本と演出に割ける時間が与えられていないのではないだろうか?と考えるわけです。


理由としてひとつは、今回も二つのネタが存在するのに、ネタ同士の繋がりが見えてこないところ。
「島の伝説」のお話に上手く「父親の愛」というものを絡めて描くのかと思いきや、そんなことはありませんでした。
“子供を心配し、そのためにがんばる父親像”と“島の伝説”と一体どういう繋がりがあったのでしょうか?


オチから考えれば“父親の愛”が主題であると捕らえられるわけなので、島の伝説をただのお飾りシチュエーションとして捕らえることもできるのですが、それも実にもったいない話であって、折角丸々1本作れるエピソードを無駄にしてしまった感があります。


ふたつ目は前述した「バトルシーンで“笛の音”が二人を助けてくれた」ってところにも繋がっていくのですが、伝説自体の部分の掘り下げ(伝説の細かい描写や娘と若者二人のお話と、なぎさやほのか達との繋がり)が出来ていないため、あのタイミングで笛の音が聞こえてくる必然性というものが薄れてしまっていてインパクトが無くなってしまっており、盛り上がりに欠けていた点があります。


まぁ先にも述べた通り、島の伝説をただのお飾りシチュエーションとして捕らえているのならば
これでもいいのでしょうが、もっと掘り下げて見せていればあの笛の音が聞こえてくるシーンもグッと来たはずだと思うのですけども…


これはひとえにお話を練る時間がないせいだと思うのですが、考えすぎですか?


「どれみ」の新作にほとんどのスタッフを取られ(または掛け持ちさせられ)ているとは聞いたことがあるので、ある意味仕方が無いことだとは思うのですが、もしそれでプリキュアが被害を被っているとするならちょっと悲しいかな、と。


で、そこら辺を踏まえ、今回のお話のポイントってどこにあるのかと考えてみると、そういう家族が戦いに巻き込まれることによって描かれる家族愛のお話というものではなく、プリキュアとひびき島に伝わる伝説というものをオーバーラップさせてプリキュア二人の存在というものを描き出そうとしたところに落ち着いてしまうと考えるのであります。


まぁつまり「2体の鎧武者」これはなぎさとほのか、つまりプリキュア(2人)を表しており、それが「愛するものを(2人で)守る」っていう振りになるのではないか?というだけなんですけね。
これがきっと今回のお話の肝なんでしょう。


ただそうしても自分の中では少し物足りなくなってしまうんですよね。
もし仮にキーワードが“2人”だとするならば、なぎさとほのかが2人だけで島に行ってしまったと聞いた時に、出来ればなぎさの両親、パパとママ“2人で”なぎさとほのかを捜しに行って欲しかったとか…
そして父親の視点、母親の視点、そして子供の視点からみた家族愛というものを描ければベストだったのでは?とか、
更にはプリキュアという光の使者の存在が何ゆえ“2人”なのか?とかいうところにも繋げていけるともっと面白かったのではないだろうか?
とか考えてみたりするのですが…


まぁ作っている側の人間じゃないわけで、そんなことを書いても仕方が無いことだとは思うんですけどね。
それにこれは“2人”と言うのが今回の話のキーポイントだなんて決めつけた上での意見ですし。



さてさて来週はベローネ学園の華がまたひとつ咲き乱れそうです。
“スタッフ8話ローテーション説”が本当ならば期待の一本のはず!
テニス部、茶道部、バレー部、吹奏楽部、学年委員長(?)を掛け持つ才女、ユカ先輩に期待萌え!ヽ(゜∀゜)ノ


最後に一言。
ラストのなぎさの顔はなんじゃーヽ(`Д´)ノ
でも、なぎさタンLOVE!