『ふたりはプリキュア』 第17話 「ハートをゲット!トキメキ農作業」原岡流レビュー

いつも思うのだが、どうしてこうもなぎさタンは髪の毛をボンボンで結んでいるとビジュアル的可愛さが×1000倍に上がるのでしょうか?
誰か助けてください。これだけで萌え殺されそうです。


まぁそれは置いといて…w


なんにしても今回のお話は木俣君の名バイプレイヤーっぷりに尽きるでしょう!
さすがプリキュア助演男優賞最有力候補!
彼はここでもやることが違います。

彼が農作業の手伝いを頼まなければ「藤Pとなぎさタン」「ほのかタンとキリヤ」の接近はありえなかったわけで。
さらにナイスプレイは農作業のチーム分けの時。
普通考えれば、農作業の手順を一番良く知っているおばあさんと木俣くんが別れて“男同士”“女同士”の組み合わせになるのが当然なのに、ここでも「運動部だから」というイマイチよくわからないが、なんか納得してしまいそうな意見を述べて藤Pとなぎさタンを近づけるナイスプレイ。


お昼ご飯のシーンでも何気にほのかタンを貶することによって、なぎさタンのほのかタンに対する愛情を引き出させ、更には藤Pのなぎさタンに対する心情的好感度をアップさせる追加プレイ。


木俣君!君はなんて素晴らしい業績を残しているのかね!


そして今回はほのかタンのナイスプレイも数多く光っておりました。
冒頭での小声で藤Pに声援を送るなぎさタンに「もっと大きな声で言わないときこえないよ(はぁと)」の心やさしき一言。
先のチーム分けのシーンでも、「言いたい事はハッキリね(はぁと)」と、奥手ななぎさタンの背中を押してあげるフォローの数々も見られる。


過去の自分の失敗を反省し、尚且つ相手への思いやりを深く考えた気の使い方が実に良い。
もちろんここら辺も、なぎさタンとの関係が当時よりも断然近くなっているからこそ成り立つものでもあるわけだが…
とにかくここは8話以降の時の流れの中で成長してきたほのかタンをはっきりと感じ取れる、まさに今回のベストシーンであろう。


麦藁帽子と首からかけたタオルにより可愛らしさも×100倍アップしていたほのかタンに乾杯!


今回はサブタイトルから突拍子も無いお話を想像していた人(というか自分w)から見ると肩透かしを食らってしまいそうでしたが、実に押さえるべきポイントがキッチリと描かれている良作。
お話の大きなうねりや意外性、派手な演出が無くても基本を押さえつつ、きちんと作れば楽しめる作品になると言うお手本のような回でした。
今後の展開を考えると観て置かないといけないシーンもふんだんに盛り込まれてましたし。


是非ともプリキュアにはここら辺りを作品レベルの平均として頑張っていってもらいたいです。
そういう意味でも今回はマジ必見!


ああ、あと最後にここはちょっと苦言ですが、NEWアイテムの「プリズムラブチェッカー」の登場が唐突過ぎるだろ、と…(´Д`;)


特にいままでメポミポコンビは出会っていちゃ付き合ってお互いの愛情を確認していたわけで、ここでこんなアイテムを引っ張り出してくることがおかしい。
ここにきて「光の園でいつもこれを使って愛を確かめ合っていたメポ〜」と言われても、今まで使ってなかったことから説得力ゼロ。


これならまだ“ド○えもん”よろしく口火を切るのをなぎさタン側にして、


なぎさタン「あーあ、藤P先輩はあたしのことどう思ってるんだろうなぁ…相手の気持ちがわかるといいのに…」
メップル「そんな時にはこれ“プリズムラブチェッカー”!」
なぎさタン「プリズムラブチェッカー?なにそれ?」(以下劇中と同じ流れ)


な感じの方がまだ素直だったんでは?


8話で“プリキュアダイアリー”が完璧に話と演出に溶け込んで昇華されていただけに、今回はイケて無さ過ぎ。
実に残念。


あと余談だが思わず爆笑したのが、Bパート入ってすぐのこのシーン。


(プリズムラブチェッカーを使った後、)
おばあさん「まぁ全部光が点きましたよ。なぎささんこれからどうなるんです?」
なぎさタン「あ、いや…そ、それだけです」(汗
おじいさん「くだらん!」


いや、まったくもってその通りかとw


そしてこれもまた余談だが、ミミズザケンナー登場のシーンを観ていて自分の頭に真っ先に浮かんだのが「デッドリースポーン」のワンシーンだったのは内緒中の内緒www


ちなみにB級スプラッターホラー映画なのでその手がダメな人は検索とかしないように。


今回のレビューはいつものように時系列を辿り一つ一つのシーンを取り上げていくパターンではなく、ポイントだけを押さえていってみました。


こっちの方がすっきりしていていいかな?
というか、ただ昔の書き方に戻っただけのような気も…(´Д`;)