『ふたりはプリキュア』 第20話 「どっちが本物?ふたりのほのか」 原岡流レビュー

いきなりだがシナリオにもの申す。
アバンタイトルでのなぎさタンのセリフ。(以下劇中より抜粋)


なぎさ「またしてもとんでもない奴が現れた。」
なぎさ「どんなに頑張って向かって行ってもちっとも歯が立たなかった。」
なぎさ「今度あいつが現れたら一体どうすればいいの?」
なぎさ「あいつを追っ払えたのもほとんど奇跡みたいなものだったし。」
なぎさ「ひょっとしてあたしたちプリキュアもパワーアップしてるってことなのかな?」


…( ´゜д゜`)えーーー


一言一句、揚げ足を取るつもりは無いですが、聞いていて違和感バリバリなこの文章。


さて、ポイズニー姉さんの変装(変身?)シリーズ。
今回はほのかタンの前にオリジナルのベローネ女学生。
なかなか可愛いかったと思うのですが、どうですか?
しかしこの変装も今回が見納めかと思うと寂しいですのぅ…
もっと彼女にはいろいろな役柄で登場してふたりを苦しめて欲しかったですよ(;つД`)


足りない足りなすぎるよ、姉さん…
合掌。(-∧-;)


先週のお話で反省したと思っていたメップルは、相変わらず「ハラヘッタ!」のセリフを言う為の
出番しか無いウザイだけの役回り。
子供にはこれが受けているような気もするが、これはこれであまりにも学習能力が無いことで…(´Д`;)


そしてポイズニー姉さんの調査不足(メポミポの名前の言い間違い)で正体がばれてしまう辺りは
妙な緊迫感があってGOOD!
結構ドキドキしながら観てしまいました。


でもそのあとどこへともなく逃げ出すなぎさタンはどうかと…
せめて本物のほのかタンを捜しに行くとか、「本物のほのかはどこ!?」とかニセモノに詰め寄ったりするとかして彼女を心配して欲しかったよ。


そして遂には逃げるために電車にまで乗ってしまう始末。
相手がドツクゾーンとわかっているだろうから、人気の無いところへ行くならともかく、そんな周りを巻き込むような場所へ移動するのはどうかと思うぞ、なぎさタン。


そして電車の中。
ふたりのほのかタンに囲まれて言い寄られるなぎさタンですが、本物にまであんな淡々と喋られたら、そりゃどっちが本物かニセモノか区別も付きづらくなりますって!w


本物のほのかタンならもっと強く相手を否定するような口調じゃないと、ほのかタンっぽくないような気がするのですが、そう感じるのはもしかしてオイラだけですかいのう?(´Д`;)


それともこの機に乗じてほのかタンはなぎさタンを試して愛の深さを確認しようとしてたとか!
それなら(*´д`*)パッション!!


んで、お分かりだと思いますが…


すいません…


ぶっちゃけ…


泣いた。


実際のところ、1回目の観賞時にはこのセリフのところに演出上のタメが無かったため、少しもったいなさを感じ涙することは無かったのですが、3回ほど観直してここに至るまでの前後の演出を自分でちょっとだけ補足したらそりゃもうあなた!とんでもないシーンへ大化け!w
オイラ的プリキュアベストシーンTOP10でいきなり最上位へ!
(ちなみに最終順位は放送終了後に作るつもりですが、作らないかもしれないので気にしないように。)


えっ?そんな演出を補完するようなことしなくても泣けましたか。


そうですか。


(´・ω・`)ショボーン


そしてまた逃げまくる二人…( ´゜д゜`)えーーー


んでようやっとポイズニー姉さんの攻撃で吹き飛ばされたことで立ち位置も切り替わりw変身!
バトルシーンへ!


いや〜しかしあんなにドッカンバッカンやられても大丈夫とは、変身後の二人って丈夫だなぁw


でもあのぐらいやられてもOKって言うのは“あり”でしょう。
セーラームーンよろしく、攻撃を避けまくるか、当たっても「きゃー!」とか言って倒れこむだけではプリキュアの場合しらけることこの上ないですからなぁ。
ここら辺はもうどんどんやれ!って感じです。


そういや今週のポイズニー姉さんはメチャ怖いんですけど、日曜朝の女児向け番組はあまり怖い見せ方をしないという暗黙の了解が東映にはあったと思うのですがいいのでしょうか…?


で、フィニッシュは姉さんの髪の毛を伝わらせてのPMS
確かに止めはお決まりのPMSではあるのですが、ピーサードやゲキドラーゴのパターンと“違うもの!違う演出を!”って感じで、なかなか良いアイデアだったと思います。


そしてラスト。
叫ぶキリヤの頭上をジャアクキングのいる方向に向かって飛んでいく黒い影。
やはりあれは闇に帰るポイズニー姉さんなのだろうか?
とすると“ジャアクキングの体内へ帰る”というのが“闇へ帰る”という事なのだろうか?
ならば、四天王(注:以前に書いたとおり、五人衆とは思っていない)はジャアクキングから生み出された分身みたいなもので、それが個々に性格や性別、自我などが生まれていき、ひとつの意志をもった人間になったということなのか?
そして、死ぬこと(この場合、形を成している体が崩壊することだと思うが)によってまた自我が消え去るのことを嫌っているのがドツクゾーンサイドの人間の思いなのか?
と考えてみたり。


まぁここら辺の考察はid:dokoikoさんにおまかせっ!ちゅうことで♪(笑)


さぁて次回のプリキュアはキリヤ君の伏線張り(きちんと張っていたのかどうかは別として)も
遂に終わり、正体をばらしてのほのかタンとの直接対決!


互いに相手を思う気持ちを知っているからこそ戦うことが出来ない二人。
でも戦わなければならない宿命の二人。


果たして決着をどう付けるのか?
スタッフの手腕が問われる一本。


必見です。


…あ、もしかして次回のなぎさタンは蚊帳の外ですか?w